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ふたりは家のなかをさがしまわったが、さいごに階段のそばまでくると、金田一耕助がふと立ちどまって、

「おや、こんなところに押しボタンが……」

なるほど、見れば階段のあがりぐちの手すりのかげに、よびりんの頭ぐらいの、小さな押しボタンがついている。金田一耕助がためしにそれを押してみると、目のまえの杉戸が、だしぬけに大きく回転して、そのあとにはまっ暗な穴。そして、その穴のなかには、地下室へおりていく、コンクリ��趣塢A段がついているではないか。

金田一耕助はたもとから、懐中電燈をとりだすと、文彥をしたがえて、用心ぶかく、その階段をおりていった。プ��螭趣摔�Ε�嬰�丹い摔�ぁ¥柵郡轆韋筏氦�首鬩簸丹à狻ⅳ證�撙摔ⅳ郡轆摔長坤蓼工搿���

やがて、文彥の足は、かたいゆか[#「ゆか」に傍點]にさわった。金田一耕助は、しばらく壁の上をさぐっていたが、やがて、スイッチをひねって、パッと電燈をつけた。青白い|蛍《けい》|光《こう》|燈《とう》がくっきりとへやのようすを照らしだす。

そこは十六畳ぐらいの地下室で、壁も床も天じょうも、まっ白にぬられていた。

文彥は一目その地下室を見たとき、なんともいえぬみょうな気がした。

へやのまんなかには、一メ��去肓⒎餞�槨い未螭�丹巍ⅳ勝螭趣玀à郡い沃�欷虣C械があるのだ。鉄の歯車やくさりが、ゴチャゴチャとからみあって、文彥がいままで、見たこともないような機械だった。

そのほか、薬品戸だなや、ガラスの器具や、流しや、バ��施‘や試験管など、まるで、學校の理科の実験室のようである。

金田一耕助は目を光らせて、機械をのぞきこんでいたが、やがて臺の上を指でこすると蛍光燈の光で、ジッとながめていた。

「先生、これはいったい、なんの機械でしょう?」

「文彥くん、きみはこの地下室から、みょうな音が聞こえてきた、といったね。それはきっと、この機械が動く音だったんだよ」

金田一耕助はむずかしい顔をして、

「くわしいことはぼくにもわからない。それにこの機械はこわれている。だれかがこわしていったんだ。しかし、ぼくにはこの機械が、炭素の|精《せい》|製《せい》|機《き》、木炭などの粉末から、純粋の炭素を製造する機械としか思えない」

ああ、それにしても、純粋な炭素を製造して、いったいどうしようというのだろうか。

金田一耕助はまたしてもジッと考えこんだ。

怪少年の告白

それから間もなくふたりが、地下室から応接室へ帰ってくると、ちょうどいいぐあいに、少年が息をふきかえしているところだった。少年はふしぎそうにキョトキョトと、あたりを見まわしていたが、金田一耕助や文彥のすがたを見ると、キャッと叫んで、逃げだそうとした。

「だいじょうぶだ。なにもこわがることはない」

金田一耕助は少年のかたを押さえると、

「きみはいったいだれなの。どうして、よろいのなかなんかにかくれていたの」

見るとその子は目のクリクリとした、いかにもすばしっこそうな少年だったが、耕助にそうたずねられると、みるみるまっ青になって、

「おじさん、そ、それはいえません。それをいったら、ぼく、殺されてしまいます」

「殺される……? は、は、は、バカな。いったいだれが、きみを殺そうというんだい」

「おばあさんです。�蕙螗趣蜃扭俊⒛Хㄊ工い韋瑜Δ勝�肖ⅳ丹螭����

ふたりは思わず顔を見合わせた。

「きみ、なにも心配することはない。おじさんは警察のひとたちにも、たくさん知り合いがあるからね。きっときみを守ってあげる。だから、さあ、なにもかも話してごらん」

「おじさん、それ、ほんと?」

「ほんとだよ。きみ、このおじさんは金田一耕助といって、とてもえらい探偵なんだよ」

文彥がほこらしげにいうと、少年は目を光らせて、

「おじさん、ほんと? すごいなあ。それじゃおじさん、ぼく、なに

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