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しぎにも瀬川さん、あなたがたなんですよ」

「まあ!」

由美子は、おもわずくちびるまでまっ青になった。

しかし、そんな恐ろしい男が、どうして、こんなまずしい兄妹をつけねらっているのだろう。ぬすもうにもなに一つ持っていない、このびんぼうな発明家をねらって、いったいどうしようというのだろう。

「さあ、そのてん[#「てん」に傍點]です」

と、木下刑事。

「警視庁でもそのてん[#「てん」に傍點]わけがわからないので、とにかくまちがいのないようにといって、このわしがひそかにきみたちを護衛していたわけなんだ。それがかえってきみたちのうたがいをまねくもとなんだが、きょうになって、やっと石狩のトラの目的というのがわかった。瀬川さん、これはじつによういならぬ事件ですぞ」

「よういならぬ事件というと?」

健一は病弱らしい目をしばたたきながら、不安そうにたずねると、

「じつはきのう、北海道の警察からあらためて報告がとどいたので、はじめてわかったのだが、石狩のトラがねらっているのは、ビ��聖工渦扦槨筏い韋饋�

「ビ��聖工渦扦趣いΔ韋希俊�

「わしにもよくわからないが、なんでもヨ��恁氓絢未蠊�位適窯恕⒈ξ銫趣筏皮膜郡銫盲皮い俊�r価、數儯鼉窯玀筏瑜Δ趣いΑⅳ工肖槨筏ぅ昆ぅ湞猊螗嗓坤餞Δ饋¥趣長恧�ⅳ餞違昆ぅ浹匣實郅撙氦�檣鶚S家の鯰川裡子に贈られた。そしてさらに鯰川裡子から、おいにあたる瀬川健一に、遺産としてゆずられたようすがあるというのですよ。

つまり瀬川さん、石狩のトラがねらっているのは、あなたのお持ちになっている、何儯鼉窯玀工毪趣いΕ昆ぅ湞猊螗傘ⅴ螢‘ナスの星らしいですよ」

かがやく星

健一と由美子のふたりはぼうぜんとして、おもわず顔を見合わせた。

「しかし、しかし刑事さん。ぼくはそんな高価なダイヤをゆずられたおぼえはありませんよ。それはきっとなにかのまちがいでしょう」

「さあ、そこだ」

と、刑事はひざをのりだして、

「鯰川裡子さんも、きっと悪黨がこのダイヤをねらっていることを知っていられたので、とちゅううばいとられるきけんがあると思って、なにかにかくして、あなたがたのところへ送ってこられた。ところが、その秘密をうちあけずに死んでしまわれたので、ダイヤはまだだれにも知られずに、かくし場所にあるにちがいないと思うのです。そこで瀬川さん、あなたはなにか鯰川さんから、生前贈られたものがありませんか」

「そういえば、おばは死ぬ少しまえに、由美子のところへ、きれいなフランス人形を送ってよこしましたが」

「それだ! その人形のなかにあるのだ!」

「あっ!」

それを聞くと、ふいに健一が頭をかかえて、どうとその場にからだを投げだした。

「ぬすまれた! 知らなかった! 昨夜のくせもの[#「くせもの」に傍點]はわたしをしばりあげておいて、あのフランス人形を床柱にぶっつけ、こっぱみじんにしておいて、なにかさがしていました。ああ、あのとき、きっとダイヤを見つけて持っていったにちがいありません」

ああ、なんという失望! なんというらくたん[#「らくたん」に傍點]! 知らぬこととはいいながら、數儯鼉窯玀工毳昆ぅ浹蛩�證筏勝�欏ⅳ撙工撙工餞い膜驉櫟長韋郡幛摔Δ肖とイ槨欷郡餞韋�浹筏怠¥餞欷坤堡謂黏丹àⅳ欷小⒔∫護窩芯郡狻ⅳ勝瞬蛔雜嗓勝�膜扭堡毪長趣�扦�郡韋恕���

「にいさん、にいさん、しっかりしてください」

「ああ、おれはもうだめだ。おばのせっかくの心づくしを無にしてしまった。おれはなんというばかだったろう。おれの研究も、もうおしまいだ!」

さすがの木下刑事も、闇然としてことばが出なかった。

この若き発明家の失望、苦もんのさまから、おもわず目をそらすばかりであった。

そのときまで無言のまま、うしろにひかえていた俊助は、ふとひざ[#「ひざ」に傍點]をまえにのりだすと、

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