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もしきみがおかあさんを大事と思うなら、あすの夜十二時、|吉祥寺《きちじょうじ》、|井《い》の|頭公園《かしらこうえん》、一本スギの下まで、黃金の小箱を持參せよ。もしこの命令にそむくとき、また、このことをひとにもらすときは、きみはふたたびおかあさんに會うことはできないだろう。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から2字上げ]銀 仮 面
六つのダイヤ
「文彥くん、しっかりしなきゃだめだ。いまは泣いたり、わめいたりしているばあいじゃない。われわれは戦わねばならん。にくむべき銀仮面と戦わねばならん。そして、あいつを倒し、おかあさんを助けるのだ。文彥くん、しっかりしたまえ」
「先生、すみません。そうでした。泣いているばあいじゃありませんでした。ぼく、戦います。おかあさんのために戦います」
「おじさん、ぼ、ぼくも手伝います。ぼくもいっしょに、銀仮面と戦います」
三太もそばからことばをそえる。あれから間もなくうちへはいった三人は、こうしてたがいにはげまし合ったのである。
「よし、それじゃ三人力を合わせて、銀仮面と戦うのだ。食うか食われるか、文彥くん、三太、どんなことがあっても、途中で弱音をはいちゃいかんぜ」
文彥と三太は強く、強くうなずいた。金田一耕助はにっこり笑って、
「よし、それで話はきまった。さて、問睿�轄黏蝸浹坤�⑽難澶�蟆ⅳ長Δ勝盲郡欏ⅳ勝摔玀�玀Δ瀝ⅳ堡皮�欷毪坤恧Α�
文彥は香代子とのあいだにとりかわした、三つの約束を思いだした。しかし、おかあさんにはかえられない――。そこでいちぶしじゅうの話をすると、箱のあけかたまでうちあけた。
「なるほど、8.1.3だね。よし、あけて見たまえ」
8……1……3……。
ダイヤルをまわすごとにチ��蟆ⅴ倆‘ンと、すずしい音がした。そして、さいごの3に合わせたとたん、パチンとかすかな音がして、金のふたがあいた。
なかには白いま[#「ま」に傍點]|綿《わた》がギッチリと、すきまなくつめこんである。文彥は